【売買】タイムスリップ!?昭和レトロな平屋

一晩寝かせたカレーは美味しく感じる

10代〜20代の間で昭和レトロがブームになっています。FUJIFILMの使い捨てカメラ「写ルンです」のように、Instagramの写真もあえてノイズをのせて古い雰囲気を出してみたりは当たり前。なぜ、昭和を知らない若者たちはそれらのものを「懐かしい」と思い、愛着を持つのでしょうか。もしかすると、デジタル社会での「便利さ」がそうさせてしまうのかもしれません。思うように操作ができて簡単で、すぐ答えが出るような便利さは、どこか味気がなく感じてしまうのが、ないものねだりな人間の感覚なのでしょう。

「手間暇」のかけた存在や、足りない部分があるといった「不足の美」を昭和レトロに感じているのかもしれません。出来立てよりも、手間のかかった時間だけ美味しく感じるカレーのようなものなのかも。

今回は、そんな昭和時代から、まるでタイムスリップしてきたかのような物件です。

 

昭和といえば公営住宅

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最初の写真とは逆からの外観。路地の感じも下町的昭和レトロですが、ここは阿蘇なんで周辺は下町というより大自然

1957(昭和32)年に公営住宅として建築され、現在の所有者さんに払い下げられたこの物件。売主さんのお父さまが当時建築士として携わっていたそうで、払い下げられてからは、お母さまが丁寧に生活されていました。

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南側に庭があるので日当たりがよく、窓からは阿蘇山も見えます。綺麗に維持されていますのでこのまま住めます
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限りなく装飾をシンプルにし、ガラスに風情を出す。それが昭和
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物持ちの良さも昭和の良さ。そんな丁寧な暮らしを証明している昭和レトロな道具たちもあります
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畳に布団を敷いて潜り込めばもう朝。昭和レトロは安眠を助けると思っているのはわたしだけではないはず
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好きなだけ洗って、好きなだけ脱水できる気持ちの良さよ。そしてたまに偏る洗濯物。この感じは全自動では味わえません
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あくまでも使用者目線。一つにまとめないのが昭和のスタンダードです
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二世帯ではありません。玄関と勝手口が並んでいるだけです。装飾性と機能性、一つにまとめないのが昭和のスタンダードです
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南側の小さな畑で、きままに自給自足というのは、昭和に限らず今でもスタンダードな阿蘇の暮らしです

都度都度キッチンやお風呂を増築し、室内の壁を替え、雨戸を付けたりなど、昭和の良いところを残しながら少しずつ丁寧に繋いできたこの物件。
手間暇を惜しまない暮らしは、時間を超えて感じることができる、人の手の暖かさなのかも知れません。時代が目まぐるしく変わっても、素朴で手の暖かさを感じるものが人間には必要なんだ。そう思える物件でした。