樹林のトンネルをくぐり抜けると、そこは別世界だった…。
名湯で知られる内牧温泉街から車で約10分、阿蘇・大観峰のふもとにある阿蘇市小倉地区。集落からほど近い立地でありながら、広大な森に囲まれたログハウスの一軒家で、自分だけのパラダイスを築く。そんな夢のような山暮らしを実現できるかもしれない、とっておきの物件が登場しました。
阿蘇市小倉地区の集落の間を通って外輪山のふもとを登っていくと、ハイキングコースさながらのワイルドな公道が現れました。こちらの道幅は車一台分が通れるほどです。ちなみに取材の際はプリウスで現地へと向かいましたが、ところどころで徐行しつつも無事約300mのワイルドな道を走破できました。
橋を渡って小高い芝生を歩いて行くと、森の中にすこーんとひらけた場所が出現。家のまわりはもちろん、視界に広がる山林の景色も含めて、敷地はなんと約5,000平米! 競泳用の50メートルプールだと4つぶんの広さです。青葉が生い茂る7月に訪れたこともあって、建物のまわりは緑、緑、緑。あれ?ここって日本だっけ?そんな錯覚にとらわれる風景が広がっていました。
森の中から見た母屋と作業小屋。撮影している場所もまるごと敷地!
敷地には現オーナーが土地を購入した際に境木として植えたツバキ30本やシンボルツリーのカツラの木をはじめ、建物の北側にはユズやカボスを植樹。春は満開のサクラ、秋はイチョウやモミジ、冬はクリスマスツリーを思わせるモミの木など、現オーナーさんが植樹した植物たちが四季折々の景色をつくり上げてくれます。
広大な敷地にはファイヤープレイスが設けられ、周囲にテントを張っても十分な広さ。アウトドア好きな友人たちを招いてちょっとした野外フェスが開催できそうです。家のとなりには自家菜園ができるスペースもあり、現オーナーの奥様は夏野菜のナスやキュウリ、トマトなどを育てておられたそう。自分で作った野菜をもぎたてで味わえるなんて、最高の贅沢!
南側のテラスからの眺め。草が刈られて管理を行っている個所は敷地内です。周囲は木々に囲まれております。
DIYを思う存分できる作業小屋もあるので、森に飾る巨大オブジェを作ってみるか!なんてチャレンジもできちゃいます。幼いころのワクワクや冒険心が呼び覚まされそう。
この大自然の癒しを家の中から感じてみようと、南側に設けられたウッドデッキへ移動。視界に広がる木立を眺めていると、聞こえてくるのは小鳥のさえずりと蝉の声。そよ風が頬をくすぐり、真夏とは思えないほどの心地よさにウトウト…。おっと、危ない。うたた寝するところでした。時間から解放されて大自然と一つになる。そんな贅沢な日々を過ごせそうです。
森に囲まれた広大な敷地の魅力もさることながら、生活拠点となる住まいも気になるところ。ここからは家の中をのぞいてみましょう。大きなモミの木の横に建つカナディアンスタイルのログハウスは存在感たっぷりです。
北米へとワープしたような玄関の設え。はやくも期待が高まります。
1階のLDKと2階がまるごと吹き抜けの大空間になった室内は、まるでシルバニアファミリーのお家みたい。阿蘇地域の会社が施工したというこのログハウスには阿蘇特産の小国杉が用いられ、15帖のリビングダイニングを中心に和室と洋室、キッチン、バスルームなどの水回りが配置されています。
それぞれの空間を仕切る入り口をよく見ると、丸太の上部がハートやクローバーの形をしているではありませんか!これまで数々のログハウスにお邪魔しましたが、こんなに凝った造りは初めて。
薪ストーブも本格的。燃料の薪は、このために植樹されたクヌギを用いることができます。木こりになった気分で薪割りに精を出すのも、ちょっとした筋トレになりそう。冬はシチューやポトフといったストーブ料理をコトコト煮込みたい。
そして気になったのが、リビングに面したこちらの扉。ステンドグラスの向こうをのぞいて見ると…。現れたのは、10帖ぶんの洋室。絵本に出てくるような可愛らしい空間です。3方向に窓が設けられ、それぞれの窓から自然を眺めるのが嬉しい。
続いて、和室へ。南向きのウッドデッキに面しているので日当たり良好。7帖ぶんのスペース中央部分が掘りごたつとなっています。冬は鍋を囲んで家族や友だちと団欒を楽しみたい。
旅館かと思うほど本格的なキッチンは、和室とリビングダイニングの2方向に面しています。家族やゲストと楽しくおしゃべりしながら、おもてなしの準備ができるのは嬉しい。
キッチン背部の壁を隔てたところにはバスルームがあり、フランス製の洗面ボウルを据えた造作の洗面台がログハウスの雰囲気にぴったり。
さらに浴室をのぞいて見るとビックリ!浴室の壁まで丸太で囲まれたログハウス仕様となっています。深めの浴槽にゆったり浸かって窓の外を眺めれば、こちらからも美しい森が。
続いては、2階へ移動しましょう。
屋根裏といっても14.5帖もの広さ。現オーナーさんはゲスト用の寝室として使われていたそうです。室内干しにも重宝しそう。手すり越しに1階全体を俯瞰できるのも楽しいです。天井に設置されているシーリングファンが室内の空気を循環させてくれるので、寒さが気になる冬でもエアコン1つと薪ストーブで過ごせていたそう。
シャンデリアやシーリングファンもモダン。取っ手や照明といったアイテムの一つひとつに現オーナーさんのセンスが感じられます。
室内の至るところに記念写真や世界各国の土産品が飾られ、きっとこの家でたくさんの楽しい思い出を育んでこられたのだろうなと、ちょっぴり感傷的な気分になりました。約25年前、現オーナーさんが別荘用にと手に入れた、こちらの物件。高齢となって北九州から通うことが困難となったことから、手放すことを決意されました。
壁には海外のお土産グッズが飾られ、世界を飛び回った現オーナーさんのこだわりがログハウス造りにも生かされていると感じました。
これだけ広大な森と立派なログハウスが美しく保たれているのも、現オーナーさんが不要な樹木の間伐や定期的な芝刈り、壁のペンキ塗りといった維持管理を頑張ってこられたから。愛情をたっぷり注いできた秘密の楽園を手放すのにあたり、「山の暮らしが好きな人に住んでもらえたら」と語ってくださいました。
阿蘇・大観峰のふもとで叶える、森のなかの静かな暮らし。内牧温泉街からほど近い立地でありながら5,000平米もの敷地付きという物件は、いざ探そうとしてもなかなか見つかるものではありません。「チャンスの神様には前髪しかない」というように、迷っているうちにチャンスとはあっという間に通り過ぎてしまうもの。まずは見学から、夢への一歩を踏み出してみませんか?