キャンドルの明かりやアウトドアの焚き火を眺めながら会話しているうちに、相手との距離が近くなった。そんな経験、ありませんか?
炎のゆらめきは脳をリラックスさせ、また焚き火の明かりには想像力をかきたてる効果があり、物語を話しやすくなるといった研究結果もあるようです。
今回ご紹介するのは、そんな「火」のゆらぎがもたらす癒しと安らぎを日々の暮らしで味わえる家。
どんな家か、さっそく見て行きましょう。
阿蘇神社の最寄り駅となる宮地駅から車を走らせること10分。阿蘇市一の宮町と高森町をつなぐ国道265号の箱石(はこいし)峠沿いに、その家はあります。
阿蘇の外輪山の内側に位置するこの峠。標高600メートル超に位置する高原地帯で、雄大な阿蘇谷を望むスポットとして知る人ぞ知る、ドライブコースとなっています。
訪れたのは、ちょうど新緑萌える5月。見渡す限り、青々とした草原が広がっています。
玄関前の私道に立つと、視界の先には根子岳。
そして、こちらがご紹介するお家です。
床面積66.35㎡の2DK平屋。土地面積は209.85㎡あるので、駐車スペースも確保できます。
玄関の扉を開くと、思わず「おぉ!」とうなったのが、その造り。
敷石で覆われた玄関口の脇には存在感たっぷりな丸太がどっしりと構え、天井、壁、床すべて木で覆われたウッディなダイニングキッチンが出迎えてくれます。
ちょっぴりレトロなデザインに愛着がわくキッチン。きれいにお手入れされていて、窓から自然を眺めながら料理する時間が楽しくなりそう。
窓を開放すれば、部屋のどこにいても爽やかな風が室内を通り抜けて、気持ちいい!
そしてメインルームに入ると、再び「おぉ!」となりました。
テレビや雑誌の田舎暮らし特集に登場しそうな、趣ある古民家調のお部屋。
そして、この家の主役が!
囲炉裏。見せかけの調度品ではありません、しっかりと現役です。
火を焚いて調理できる。
寒い日は暖房器具として体を温めてくれる。
観光地の飲食店や温泉旅館あたりで見かけることはありますが、こうして一般住宅で目にしたのは初めて。もうこれだけで、今までとは違った生活が始まることは明らかです。
朝から鉄瓶でお湯を沸かしてコーヒーを淹れる。
午後は炭火の遠赤外線効果でホクホクになった焼き芋のおやつを頰ばる。
休日には友達を招いて囲炉裏料理で家飲み。
いやー、妄想がどんどん膨らみます。
ちなみに車で15分ほど南下したところにある高森町は、高森田楽の里として有名です。
竹串に刺した芋や豆腐、コンニャク、ヤマメに甘い味噌を塗り、囲炉裏の火で炙り焼きするこの料理を自宅で再現できるなんて!
見事な梁が張り巡らされた天井は、プロのバスケットボール選手がジャンプしても届かないほどの高さがあり、開放感バツグン。
煙で燻された漆喰の壁が黄金色に変わり、いい味わいに。
囲炉裏のある13.5帖のメインルームの隣は4.5帖の洋室。フラットに繋がっているので、広々としたワンルーム感覚でも使えます。
平成10年(1998年)に建築されたこの物件は、築年数を感じさせないほど綺麗です!
大切にお手入れして使われていたことがうかがえます。
浴室の脱衣所と洗面台。洗濯機や収納棚を設置しても余裕あるスペース。
高級旅館の個室風呂を思わせる浴室。大自然を眺めながらバスタブでゆったり過ごすことができ、毎日の入浴タイムが待ち遠しくなりそう。
木のぬくもりに包まれたトイレも広々。棚に並べた本を読んだり、脳内をリセットしたりする空間になりそう。
とはいえ、築20年以上が経過していることもあって、外壁の塗装部分が剥げていたり、ウッドデッキの一部が傷んでいたり。あとは、できれば屋根も手を加えると、見栄えが良くなるかな〜。という感じでしょうか。
いずれにしてもすぐに日常生活に支障が出るほどではないので、実際に暮らしながら、必要に応じてメンテナンスしていくことも可能かと思います。
三角屋根あたりをよく見ると、外壁の一部が剥がれています。
ウッドデッキの隅っこの敷板と支柱に、痛みが見受けられます。
ドライブスポットとして知られる箱石峠沿い。
「今日はどんな使い方をしようかな?」と創造力がかき立てられ、安らぎと交流の時間をもたらしてくれる、囲炉裏のある家。
非日常が日常になる。そんな暮らしを始めてみませんか?