南阿蘇村はその名の通り、阿蘇カルデラ内の南側に位置しています。村の中心には白川が流れ、湧水も多く水が豊か。緩やかなすり鉢状の地形には、田園風景が広がっています。今回の物件がある河陰(かいん)地区は、南阿蘇の西側の入り口にあります。
この緩やかなすり鉢状の地形はどこからでも見通しの良い独特の景観を生み出しています。山すその高所にあるこの物件は特に眺望がよく、阿蘇五岳を正面に、東端の「らくだ山」から西端の「北向山原生林」までのカルデラを見渡すことができます。
熊本市内から1時間という利便性と、美しい景観が魅力で、河陰地区は別荘地や移住地として人気です。しかもこの物件には農園がついているので、農業に興味のある方にはうってつけの物件です。賃貸、売買のどちらでも可能です。
阿蘇カルデラのジオラマを西から見た様子。写真奥から手前に向かって南阿蘇の中心を流れるのが白川で、カルデラの切れ目から有明海へと流れていきます。(ジオラマは南阿蘇ビジターセンターの展示)
かつて阿蘇のカルデラは湖だったそうです。「健磐龍命(たけいわたつのみこと)」という開拓神が人が住むことができるように蹴破り、カルデラの切れ目にあたる立野峡谷から水が流れ出たという神話が語り継がれています。
かつて湖だったカルデラ内に広がる田んぼ。お米は湧水で育っています。
神さまが作った場所でずっと稲作が続きましたとさ。めでたしめでたしと思いきや、実はそうではありません。昭和初期の記録には「古来耕地の大部分は畑地もしくは荒蕪不毛の地」とあり、稲作には向いていない土地だったようです。変化が起きたのは江戸時代の1674年、「片山嘉左衛門(かたやまかざえもん)」が南阿蘇に最初の水路「保木下井手(ほきしたいで)」を着工したことでした。片山家は四代にもわたって私財を投じ、地域住民とともに6本の水路を作りました。現在でも南阿蘇にば支線を含め数十本の水路が張り巡り、今では全国有数のコシヒカリ産地となっています。今回の物件の目の前にも水路があり、近隣の湧水「竹崎水源」が源流と言われています。
今回の物件の目の前を流れる水路。約7km先の湧水「竹崎水源」が源流と言われています。
竹崎水源の湧水量は毎分120トンで、南阿蘇村湧水群の中でも特に豊富。南外輪山からの地下水が砂を巻き上げて勢いよく湧き、南阿蘇の広大な農地を潤しています。
南阿蘇の美しい自然の景観は、自然と向き合い開拓を続けた人が作ったものだったんですね。カルデラを蹴破った健磐龍命を開拓神と崇め、自然を畏れ、自然と共存してきた先人たちの知恵とパワーには圧倒されます。
見通しの良いこの場所は、地域で暮らす人の風通しの良さも魅力です。南阿蘇村には37の行政区があり、ここ河陰地区は特に移住者の多い「第七駐在区」。約40軒の移住者が暮らしているそうです。移住者は地域のお祭りや水路清掃といった行事などで、古くから暮らす地域の方との交流も盛んです。
河陰地区の独特な伝統行事といえば、小正月の「もぐら打ち」。子どもたちが、田畑を荒らすもぐらを叩いて駆除する大人をマネして豊作と招福を祈念するという、日本版のハロウィンといえるようなお祭りです。
また、2021年春にオープンしたばかりの「南阿蘇村複合施設 LOOPみなみあそ」は、近代的な図書室があり、未就学児が遊べるボルダリング設備がついた子育て支援センターなど、地域交流の拠点になっています。近隣には久木野小学校や久木野保育所などもまとまっていて、物件からは2kmという近さです。
650㎡の敷地にはいろんな果樹が育ち、ハウスも1棟建っています。果樹の種類は主なものでも
・カキ ×4本
・キウイ ×4本
・ブドウ ×4本
・モモ ×2本
・サクランボ ×2本
・イチジク ×1本
・キンカン ×1本
と盛りだくさん。中でも、カキは猿に人気だとか。里と山の境界にあるこの物件は、野生の動物たちもご近所さんです。ご近所さんには猪も鹿もいて、美味しいものの食べどきも熟知されています。今日が食べどきと思った午後には全て食べられてなくなっていたということも。ある意味自然が豊かです。蛇口から出る水はこの物件専用の井戸水だったり、自然の恩恵を味わい尽くせる環境です。
北東向きのサンルームが、この物件の特等席。リビングの外に設けられた手作り感のあるこのサンルームは、雨天時の物干しスペースとしても便利です。
キッチン窓の棚や廊下のコート掛けなど、家主さんの手作りと思われる木工家具がいくつかあります。必要なものはいろいろ自分で工夫しようというライフスタイルが、ここでは向いているのかもしれません。
玄関横の納屋には車が3台ほど駐車できる広さです。収納場所や作業場だけでなく子どもの遊び場にもなる、あると頼りになる空間です。
見通しがよく、豊かな里山の物件、いかがでしょう。
新しい暮らしの場所としてポテンシャルを感じた移住者が集まる土地。あなたの阿蘇暮らしも、こんな場所からはじめてみませんか。