ユリゲラーもびっくりなパワースポット cafe zen

おなかの出っ張りが気になりだすおじさんが、まだ子どものころ、テレビにかじりつく様に見た超能力者ユリゲラーのスプーン曲げ。なんと阿蘇内牧に、あの一斉を風靡したスプーン曲げができるパワースポットがある。と聞いたとたんに細い目で怪しんでしまうのは僕だけではないだろう。
パワースポットがもてはやされるようになって久しい。世界中にあまたに存在するパワースポットとはいかなるものなのか。神聖な場所? なんとなくパワーを授けてくれそう? 別に、パワースポットとはなにかと定義したいわけではない。そのパワーをなんとなくではなく、スプーンを曲げるということで体感することができる場所なんて、パワースポット史上あっただろうか。いやない。だから怪しい。そう、おじさんは疑い深い。改めてその力を確かめるべく阿蘇、内牧にやってきた。曇りなき眼(まなこ)で見定めるために。

まず、阿蘇プラザホテルの敷地内にあるcafe zenに向かう。
2013年にユニークな市民活動としてスタートした、阿蘇の風土と人を紹介する「火の国阿蘇の恵みのブランド―然」がきっかけに生まれたカフェ。思わず目移りしてしまう、ここでしか出会えない阿蘇の逸品がそろう。パワースポットの受付もこちらで行っている。

体験の前にしっかりと体感するための説明がある。具体的なことは口頭でのみ伝えられるルール。奥義は口伝という古来の伝統にも通ずる。

と言っても、硬くなる必要はない。cafe zenの美しくとも飾らないお姉さまが、やさしく丁寧に説明してくれる。

パワースポット体験は1,500円。丁寧な解説とお好きなドリンクか、cafe zenの目玉でもある、ミルク感たっぷりな「阿部牧場謹製 濃厚絶品ソフトクリーム」も付いている。目の前には、おしゃれカフェにそぐわない、ぐねぐねに曲がったスプーンが無造作に転がる。このギャップをすぐには処理できまい。

入場許可をもらってパワースポットの場所へ向かう。許可がなければ入れないのは私有地だから。まずは法のパワーを感じたまえ。

アソウトでNo.1、しゃべりに抑揚が無く、「ロボットかっ」と突っ込まれる菊池が挑戦する。パワースポットを巡るには色々とルールがあるが、説明書を渡されるので現場で迷うことはない。

菊池→曲がらず。
(顔色が悪いのは省エネモードなだけで、パワースポットとは無関係)

さらに、ライター忽那(くつな)も加えて挑戦する。巨石と外輪山のコントラストは、過去と未来が同時に存在しているような不思議な錯覚になる。そんな不思議で開放的な場所を説明書片手にクルクルと回る。このクルクルが秘儀なのだ。詳細は現地で体感すべし。

石に自然にできたハートの模様に縁結びの願かけもできる

忽那、願はかけたがスプーンは曲がらず。

この曲がらない二人を見て、なんと疑い深いのかと気づくと同時に、自分を恥じた。曇りなき眼で見定めるなど、なんて傲慢だったのだろう。曇っていたのは自分の心だったのだ。すべての疑念を打ち捨て、全てを信じ、しっかりと説明書を読み、赤子のように受け入れる気持ちが必要なのだと。さあ、新たな自分へ生まれ変わろう!

スプーンを曲げることでパワーを体感できる、パワースポットが阿蘇内牧にある。

信じよう…

全てを受け入れよう…

固定概念をすてよう…

それおっさんの腕力じゃん、と思う人もいるだろう。しかし、力のない女性や子どもたちも同じように曲げたとカフェのお姉さんは語った。中には手ではとうてい曲げられそうもない自宅のフォークを使用不可の状態にしたものまであった。曲がったスプーンは持ち帰ることができてお守りになるとのこと。僕は曲げられたことよりも、自分の得られた大切な気づきとしてこのスプーンを大事にしようと思う。純粋に信じることで、場所の力も自分の力も最大化するのだ。それに気づける素晴らしいパワースポットだと思った。ありがとうcafe zen。ありがとう阿蘇プラザホテル。

ちなみに、曲げても曲げられなくても、ミルク感たっぷりな「阿部牧場謹製 濃厚絶品ソフトクリーム」は間違いなく美味しい。ありがとう牛さん。

shop & cafe zen(ゼン)
住所 熊本県阿蘇市内牧温泉 阿蘇プラザホテル 敷地内
電話 0967-32-3930